はじめに
Ⅰ 畑の準備と肥料について
Ⅱ 種の蒔き方・育て方について
Ⅲ 移植方法について
Ⅳ 草対策・除草について
Ⅴ 食葉の採取について
Ⅵ 種の採取について
はじめに (行者にんにくの作業別メモ帳 はじめに)
「作業別メモ帳」は、「行者にんにく」を栽培する際に、作業項目別に気になった要点等を記載したものです。学術的に正しいことを保証するものではありませんが、私の栽培経験に基づき気付いたこと、感じたことのメモです。参考にして頂ければ幸いです。
なお、栽培方法等についての問い合せは、次の電話にお願いします。それ以外の方法による問い合せはご遠慮ください。
問合せ先:電話080-5575-4971
南蔵王・七ヶ宿農園 代表村上健一
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南蔵王・七ヶ宿農園 代表村上健一
Fax 024-585-4971
Ⅰ 畑の準備と肥料について(行者にんにくの作業別メモ帳1)————————
1 畑の準備と施肥
① 場所 暖地では、木の下など日陰がよい。
特に夏季午後の陽射しや西陽を避ける。遮光ネットを利用するのも良い。
② 土質 水はけがよく柔らかい土がよい(根が延び易い)。
③ 堆肥 種蒔きや移植をする前に、早めに堆肥を充分に入れて耕しておく。
土の状況により、1㎡当たり堆肥10~30㎏位入れるのが好ましい。
堆肥の効き目は5年位で薄まりますので、分株が進み植替えの時に再度堆肥を入れる。
育成中に堆肥が少なかったときは、初冬に完熟堆肥を薄目に散布する。
弱酸性土を好むので、石灰類はできるだけ入れない方がよい。
④ 化成肥料 堆肥が充分であれば必ずしも必要としないが目安を示す。
1㎡あたり50g(成分量 チッソ10% リン15% カリ10%として)
施肥のタイミングは、早春の発芽前がよい。
2 日陰の作り方
暖地であっても早春から初夏にかけては充分に太陽の光があたった方がよいので、
木の下を利用する場合であっても、できれば杉などの常緑樹よりも落葉広葉樹の方がよい。発芽から3~4ケ月の間葉が青ければ成長している(親株ならば種が採れる)
ブドウやキュウイフルーツの棚の下もよい。キュウリのパイプを利用するのもよい。
私は、種蒔き場については、単管パイプを使い遮光ネットを7~9月位使用しています。遮光ネットの高さは1.8m位として、その下で自由に作業できる。
遮光ネットは風に弱いため、アニマルネット(目の粗いビニール網)を上に被せてセットして使用しています。それぞれ工夫すれば比較的容易にできると思います。