2019/02/27 17:19
Ⅱ 種の蒔き方・育て方について (行者にんにくの作業別メモ帳2)—————————-
① 採り蒔きが基本、種子を入手したら早めに蒔く。
〇行者ニンニクの種は乾燥しすぎると発芽率が著しく低下します。
(種はカビが発生することがありますが問題ありません。水分が多いしるしです)
〇すぐに蒔けない場合は、ビニール袋に種と一緒に水に濡らした新聞紙を入れて冷蔵
庫に保管する。
概ねの換算数量:10gで900粒 100gで9000粒
② 堆肥等を充分に入れてよく耕し、レーキ等で土を平らにする。
播種面積 10g0.3㎡ 100gで3~5㎡が目安
③ 区画(播種床)の幅は管理しやすいように1m前後とする。
10g900粒の場合大きめのプランターでも良い。
夏季の水やりが面倒ならば、鉢を半分以上土に埋め込むと良い。
④ 種蒔きの密度は1㎡当たり2~3千粒程度を均等にバラ蒔く。
⑤ 種蒔き後に、土を2cm位かけて、その上から角スコップの裏などで軽くたたく。
面積が少ない場合は、手のひらで軽く押せば良い(種と土を密着させる)。
⑥ 最後に、ワラや刈草をかけ、上から水やりをする。(ワラや草は翌早春に取り除く)
⑦ 翌春早くに芽が出ますが、3~5年間そのまま育てます。
毎年、発芽前に化成肥料を(一握り50グラム位/㎡)散布する。
陽射しの強い時期は、遮光ネット・木の下や建物の北側・東側を活用する。
1年目は草抜きをしないこと。
除草のため、年2~3回程度、行者ニンニクより上の雑草を草刈機等で刈り取る。
行者ニンニクの葉が枯れた後、11月頃に農耕地用の除草剤を散布するのも有効です。
[その他]
大量に生産するには種蒔きをして育てるのがコスト的に断然有利である。行者にんにんの栽培は労力 はすくないが、播種から成株になるまで年数がかかるため、先ずは種を蒔くことであろう。やはり、急がば 回れである。
最も、大きさ(年数)の異なる苗を早めに入手して観察栽培することは将来的に有用である。
更には、種を採取する目的であれば、充実した大苗を一定量、広めの間隔(30cm位)で早めに植えておくことも大事である。