2019/02/27 17:23

Ⅲ 移植の方法について (行者にんにくの作業別メモ帳3)————————————    

 1 畑の準備をする

  ① 場所 暖地では、木の下など日陰がよい。

     特に夏季午後の陽射しや西陽を避ける。遮光ネットを利用するのも良い。

  ② 土壌 水はけがよく柔らかい土がよい(根が延び易い)

  ③ 肥料 種蒔きや移植をする前に、早めに堆肥を入れて耕しておく。

     土の状況により、1㎡当たり堆肥10~30㎏位入れるのが好ましい。

     弱酸性土を好むので、石灰類はできるだけ入れない方がよい。

    

 2 移植(植付け)する

  ① 播種から3~5年後の秋から冬にかけて掘り上げて植え替えます。

    移植は葉が枯れて休眠期に入った秋苗根をお勧めします。

    春苗根のときは少しでも早い時期【芽や葉が小さい内】に移植すべきです。

  ② 植付直前に耕し、道ひもと三角鍬を使い植付け、頂部より2cm位覆土する。

    畝は造らない(高畝としない)

  ③ 植付区画は1m位とし、その間に50㎝位の歩幅を取る。

  ④ 条間は20㎝位、株間は4年苗10㎝ 6年苗と8年苗は20㎝位とする。

  ⑤ 除草のため、年2回程度、行者ニンニクより上の雑草を草刈機で刈り取る。

    行者ニンニクの葉が枯れた後、11月頃に農耕地用の除草剤を散布するのも有効です。               

  ⑥ 化成肥料を入れる場合は毎年発芽前に散布する(一握り50g位/㎡)。

    5年位過ぎたら分株するまで、初冬に完熟堆肥を薄めに散布するとよい。

 

 3 その他

   [分げつと移植] 

   「分げつ」とは、地下茎が分かれて増えることです。

   移植後順調に成長が進むと1~2年後から分げつが始まります。移植後数年過ぎて10本位に増えたら、秋に掘起こし株分けして植え替えます。そのときには、充分に堆肥等を入れてよく耕転することが大事です。

   肝要なのは、掘起すと細根が切れて成

   長が少し滞ります。また、堆肥の効力は数年で減少します。