2019/02/27 17:27
Ⅵ 種の採取について (行者にんにくの作業別メモ帳6)————————————–
七ヶ宿の私の山畑では5月下旬から花が1ケ月くらい咲き続け、7月の中旬頃に種殻が茶色~橙色となり、やがて上部から黒い種が一部見えてきます。その黒い種が半分程度見えてきたら採種の適期です。遅れると種が落ちてしまいます。下部の種殻が青くとも採種します。
軽い事務用ハサミで大きめのバケツに切り採ります。
採取した種殻をシートの上に薄目に均し1~2週間陰干し、その間に2~3回上下させる。
全体の種が黒く見えてきますので、手や足で揉んで箕(み 農具)などで実と殻を分けて整理します。
殻入りのままで種蒔きしたした方が発芽率が高いという人がいるようですが間違いです。
実と土が直接に密着した方が発芽率が高いからです。種蒔き後に土を上から軽くたたくのはそのためです。
播種の頁でも触れますが,採種したら早めに播種することが発芽率を高くするポイントです。種は乾燥し過ぎると発芽率が低下したり、1年遅れて発芽します。陰干しするのは過乾燥を避けるためです。過乾燥により固くなった殻を種自身が破ることができなくなるようです。
種を水につけ(又は濡れ新聞紙をいれて)冷蔵庫に入れてから蒔くとよいとする説は、播種適期を延長する意味で有効と思います。